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CHAPTER — SELL

売る前に、決めておくことが三つあります。

売れるかどうかより先に、決めておくことが三つあります。手元にいくら残るか。いくらで出すか。いつ動くか。

三つの章それぞれの中に、確かめること・選ぶこと・流れの章への入口があります。

SELL 01 — TENOKORI

査定額ではなく、手元に残る額で考える。

査定額がそのまま手に入るわけではありません。引かれるものを先に並べると、式は一本になります。

売却価格残債諸費用手残り
売却価格残債諸費用手残り
諸費用=仲介手数料・登記・測量など。項目はお持ちの物件で増減します。
仲介手数料
上限は法律で決まっています。売買価格が400万円を超える場合、価格×3%+6万円+消費税。800万円以下の物件は、事前に合意すれば売主側も上限33万円(税込)となる特例があります(2024年7月改正)。
印紙税
売買契約書に貼る印紙。契約金額で決まり、軽減措置のもとでは1,000万円超〜5,000万円以下で1万円、500万円超〜1,000万円以下で5千円(軽減の期限は税制改正で変わります)。
抵当権抹消の登記
ローンが残っている場合。登録免許税は不動産1つにつき1,000円。司法書士への報酬が別途かかります(目安1〜2万円台)。
測量・片付け
境界が確定していない土地・戸建てでは測量が要ることがあり、数十万円になる場合があります。残置物の片付け・引越しも、先に見積もりを取ります。
架空の試算例(前提をすべて明示しています)
売却価格(仮に)2,800万円住宅ローン残債(仮に)−1,600万円諸費用(仮に・仲介手数料含む)−110万円税(特例の要件を満たすと仮定)−0円手残り1,090万円

数字はすべて架空です。実際の税は特例の適用可否・所有期間で変わります。

時期の判断は、この二つで変わります。

  • 所有期間が5年を超えるか(譲渡した年の1月1日で判定します)
  • 住み替え先の入居時期と、引渡しが重なるか

POINT残債と税で変わります。税は所有期間で扱いが変わります。

SELL 02 — PRICING

一つの値段で売り出さない。

売り出し価格は三段で持っておくものです。どこから始め、いつ、どこまで下げるかを先に決めておきます。

戸建てマンション土地築年とともに土地の比重が増える建物の状態が交渉材料になる同じ棟の過去の成約が最も強い根拠駅距離・管理・修繕積立金接道・形・高低差・再建築の可否同じ広さでも価格が大きく変わる
戸建てマンション土地築年とともに土地の比重が増える建物の状態が交渉材料になる同じ棟の過去の成約が最も強い根拠駅距離・管理・修繕積立金接道・形・高低差・再建築の可否同じ広さでも価格が大きく変わる
値段を決めるもの。三段を組む前に、何で値が動くかを見ておきます。
チャレンジ価格高めに試す。期間を区切って相場価格近隣の売れた記録に基づく中心売り切り価格これ以上は下げない、の線

戻ってきたら、三段のうちどこから始めるかを決めます。

SELL 03 — JUNBAN

売りが先か、買いが先か。

住み替えでは、順番そのものが計画です。

売り先行資金が確定してから買える買い先行引っ越しは一度で済む売却活動・成約引渡し(必要なら仮住まいへ)資金が確定した状態で購入新居へ入居新居を購入・契約新居へ入居旧居を売却活動(空き家の状態で)成約・引渡し↑ 仮住まいの費用がかかることがある↑ 売却を急がされる形になりうる
売り先行資金が確定してから買える買い先行引っ越しは一度で済む売却活動・成約引渡し(必要なら仮住まいへ)資金が確定した状態で購入新居へ入居新居を購入・契約新居へ入居旧居を売却活動(空き家の状態で)成約・引渡し↑ 仮住まいの費用がかかることがある↑ 売却を急がされる形になりうる
中間の選択肢もあります。仮住まいを挟む、一時的に賃貸に出す、など。
SELL 04 — KONKYO

査定額の、その根拠まで。

よく聞く三つの言葉と、そのとき確かめること。

よく聞く言葉 確かめること 「だいたいこのくらいで売れますよ」 査定書を、初回に紙で出してもらえますか 「築年数と間取りから、この価格です」 建物を見て、検査までしてもらえますか 「まずは高めに出してみましょう」 いつ、どこまで下げるかの計画を文書でもらえますか
「だいたいこのくらいで売れますよ」 査定書を、初回に紙で 出してもらえますか 「築年数と間取りから、この価格です」 建物を見て、検査まで してもらえますか 「まずは高めに出してみましょう」 いつ、どこまで下げるかの 計画を文書でもらえますか
「相場はこのくらいです」
それは売出価格ですか、成約価格ですか。ポータルサイトに並ぶのは売主の希望額で、実際に売れた額はそれより下がるのが通常です。成約価格は、国土交通省の不動産情報ライブラリや、レインズ・マーケット・インフォメーションで誰でも確認できます。

この4つは、当社にも当ててください。

家の状態を、先に明らかにする。

水平 6/1000以上の傾きを記録 (3mで約18mm) 基礎 幅0.5mm以上のひび割れを記録
水平 1 2 1 基礎:幅0.5mm以上のひび割れを記録 2 床:6/1000以上の傾きを記録 (3mで約18mm)

検査の結果は報告書としてお渡しします。条件を満たす場合、既存住宅売買瑕疵保険を利用できることがあります。保険の検査・引受は提携先が行います。

POINT家の状態は、検査するまで分かりません。

SELL 05 — METHOD

売り方は一つではありません。

急ぐか。知られたくないか。期限があるか。この三つで選ぶものが変わります。

どう売るか急がない・高く急ぐ・知られたくない期限までに確実に一般仲介買取買取保証市場で買い手を探す価格を伸ばしやすい当社または業者が直接買い取る期限まで市場で売り残れば約束の額で買取不利な面:時期が読みにくい内覧の手間がかかる不利な面:価格は市場より低くなるのが通常不利な面:保証額は低め期限の設計が要る
どう売るか急がない・高く急ぐ・知られたくない期限までに確実に一般仲介買取買取保証市場で買い手を探す・価格を伸ばしやすい当社または業者が直接買い取る期限まで市場で売り、残れば約束の額で買取不利な面:時期が読みにくい内覧の手間がかかる不利な面:価格は市場より低くなるのが通常不利な面:保証額は低め期限の設計が要る
SELL 05b — BAIKAI

頼み方は三種類あります。

違いは、頼める会社の数と、会社側に課される報告の義務です。義務が重いのは専任のほうです。

一般媒介専任媒介専属専任媒介
依頼できる会社複数社1社1社
自分で買い手を見つけるできるできるできない
レインズ(業者間データベース)登録義務なし7日以内に義務5日以内に義務
売主への状況報告義務なし2週間に1回以上1週間に1回以上
契約期間定めなし(慣行3か月)3か月以内3か月以内
一般媒介
会社数複数社
報告義務なし
レインズ義務なし
専任媒介
会社数1社
報告義務2週間に1回以上
レインズ7日以内
専属専任
会社数1社
報告義務1週間に1回以上
レインズ5日以内・自己発見不可
SELL 06 — FLOW / FAQ

ご相談から引渡しまで。

ご相談査定と根拠建物検査販売計画の合意売却活動契約引渡し
ご相談査定と根拠建物検査販売計画の合意売却活動契約引渡し
七つの工程。売り出しから契約までは3〜6か月を目安に(価格の付け方と物件で前後します)。契約から引渡しまでは、買い手のローン手続きで1〜2か月。

よくあるご質問

相談したら、売らないといけませんか。

いいえ。判断の材料をお渡しするのが相談です。

ローンが残っていても売れますか。

売れます。まず残債の額を確認するところから始めます。

検査で悪いところが見つかったらどうなりますか。

報告書に記載し、直すか、そのまま開示して売るかを選べます。

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